2011年10月22日 (土)

恋愛妄想曲6:選ばれる歌

一日の仕事を終えて
最寄りの駅まで歩く。

さっきからiPodが選ぶ曲は
どれもこれも失恋を歌ったものばかり。

その事に気付いて、
寂しいのになぜだか笑いたくなった。

好きだったのか
好きなのか
自分の中にある気持ちでさえ
曖昧なあの人のことが
ずっと頭から離れない。

風が少し冷たくなった。

二人でした最初のデートを思い出す。
暑い日差しの中を
綺麗な海を見ながら歩いたよね。

あーあ

思わず、声が出た。

その声で
ふわふわと
あなたの元に飛んでいってた気持ちを
取り戻す。

さぁ、行こう。

再び前を向いて進んで行く。

iPodくん
できれば今度はハッピーラブソングを選んでね。

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2008年4月19日 (土)

恋愛妄想曲5:あたたかい腕

夜中になぜか目が覚めた。

胸にあたたかい重みを感じる。

その腕に腕に触れながら、

体を横に向ける。

そうだった。

今日、初めて眞司がうちに泊まりに来たんだった。

そう思うと、嬉しくなって

優しい気持ちになって

彼の寝顔を見ながら、そっと髪を撫でた。

そういえば…

布団の中が、いつもよりあったかい。

嬉しくなる。

ぬくもりを感じながら

再び、目を閉じた。

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な~んて、得意の妄想です。

彼氏今だナシ。

恋も今だナシ。

ふぅ~

妄想ぐらいえいやんかぁ~

ちなみに眞司も妄想です。

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2007年2月23日 (金)

恋愛妄想曲4:雨の日に君を想ふ

いつか忘れてしまう日がくるのだろうか。
雨音を聞きながら、私は彼のことを思った。

ただ一度、会ったきり。
一目惚れをしてしまった彼とは
今では、もう何の接点もなく
ただ、私の胸の中で存在してるだけの人になっていた。

窓の外を見ると
ちらほらと花をつけ始めた桜が
花びらをちらすまいと、
雨の中を震えながら、必死に耐えている。

それでも、いくらかの花びらが
地面に舞い落ちて、泥にまみれていた。

まだ、咲いたばかりだったのに。
私の恋もこんな風に、
誰にも、彼にも気付かれず散っていくのだろうか。

気の知れた、飲み友達から
告白をされたのは、昨日の夜。
お酒の勢いもあってか、キスまで迫ってきた彼を
突き飛ばしたことを思い出した。

別に、彼のことがすごく嫌いだったわけじゃない。
むしろ、付き合ってもいいとさえ思っていたほどだ。
彼と会うまでは……。

その時、私はハッキリと自覚をしたのである。
一目惚れをした彼とじゃなきゃ
手を繋ぐのも、キスをするのも
嫌だってことに。

誰かがその場所を変わっても
今の私は、満たされないのだ。
そのことが、私を切なくさせた。
一目惚れをした彼との距離は、縮まることはないのに
私の想いは、自分が思う以上に深かったのだから。

私は、壁にうなだれながら携帯に目をやった。

縮めたければ、伝えるしかないのだろう。
そうしなければ、2人の距離はいつまでも今のままで、
もしかすると、2人をつなぐ道は
いつか消えてしまうかもしれないのだから。

携帯を手にした私は、
彼のアドレスをディスプレイに表示させ
そんなことを考えていた。

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恋をすると妄想が絶えません(笑)
今回もフィクションとノンフィクションを
織り交ぜております。

その一目惚れの彼との仕事が終わるまで
あと少し。
仕事が片付くのは嬉しいけど
声が聞けなくなると思うと寂しいな~

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2007年2月19日 (月)

恋愛妄想曲3:恋愛ジェットコースター

「会いたかったです」

飲み会に合流できなくなった彼から電話がかかる。
私の声は、とても残念そうだっただろう。
仕事とは分かっていても
思わず、言葉がついて出る。
だけど彼は、いつもの淡々とした声で
「ありがとうございます」と一言。

どうすればいいんだろう。
この日しか、一緒にいるチャンスのない彼に
どうすれば、自分に少しでも興味を持ってもらえるのだろう。

気がつけば、相当飲んでしまったらしく
酔いが一気に回る。
すると、私の感情も噴出するように
会えない悲しみが押し寄せてきた。

泣きたい気持ちを堪えて
みんなの元へと戻る。

さっきまで、彼が来ることを期待し、
浮き足立っていた気持ちはどこかへ消えて
絶望的な悲しみだけが私の中を占拠する。

無理に笑い続けることもできなくて
私は、みんなより先にホテルへと帰った。

冷たい空気のビジネスホテル。
今日という一日が終わってしまうことに
私はひどい焦りと、会いたい気持ちとでいっぱいになり
自分の気持ちをコントロールできずに
涙が次々と溢れ出した。

嬉しくて、あんなに弾んだ気分でいられたのは
まだ今日の出来事のはずだったのに。

恋をすると、人はいつでも情緒不安定だ。
好きになったこの気持ちをどうすればいいのか分からない。

涙が止まらなくて、思考も停止し始めた頃、携帯がなった。
ディスプレイに映し出された彼の名前を確認したとき、
私は、自分の気持ちのベクトルが
一気に幸福へと向かっていくのを感じた。

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あたしの妄想をショートストーリー形式でお届けるする「恋愛妄想曲」。
全部が本当じゃないし、でも全部が嘘でもない。
恋をして、いつでもハッピーだったらいいのにね。
何か、どうコントロールしていいか分からないぐらいの混乱に
陥るときがあるよね。
もっともっと経験を積んで、もっともっと大人になれば
こんな想いをしなくてもすむんかな…

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2007年2月17日 (土)

恋愛妄想曲2:一目惚れ

声だけしか聞いたことのない彼と
初めて会ってから1ヶ月。
別に期待をしていたわけではないけれど
思いもかけず、格好良くて
何より真ん中ストライク!って叫びたいぐらいの
好みのタイプだった彼に恋をしないわけがない。

だけど、どう行動していいのか分からなかった。

彼は大阪、私は東京。

出会いが仕事で、現在もその案件は継続中だ。

彼は受注者側、私は発注者側。

そうなると、プライベートモードで
アプローチするわけにもいかず、
どうしたものかと悩ましい日々を送っていた。
しかも、一緒にしている仕事が
間もなく終わりになることも
余計に私の気分を暗くさせる。

はて、どうしたものか。
そう考えながら、会社を出ると携帯がなった。

「お世話になっています。戸田設計の大森です。」

彼からだ。
私はあくまで、平静を装い対応する。
何かトラブルでもあったのかと
彼に要件を尋ねた時だった。

大音量の音楽をかけた宣伝カーが横をを通り過ぎる。
その宣伝カーを目で追いながら後ろを振り向くと
彼がケータイで話す姿は目に飛び込んできた。

私の携帯からは
彼の声とともに同じ音楽が流れていた。

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2007年2月15日 (木)

恋愛妄想曲 1:再会

「本日の議題は以上です。引き続きよろしくお願いします。」

上司の張り切った声が会議室に響いて、会議は終了した。
もっとも張り切ってるのは、上司だけではなかったんだけど。
今日は、親会社との合同プロジェクト会議。
上司は自分の評価のために、私はあの人のために、
二人の思いは違えども、普段の自分より良く見せたいという思いは共通していた。

書記を任されていた私の元に、一人の男性が近付く。

「お疲れ様。久しぶりだね。元気だった?」

懐かしいその声を耳で反芻させながら、顔をあげる。
変わらない笑顔を見せながら、彼は続けた。

「久しぶりに呑みでも行かない? 明日はどう?」

この人の無邪気な笑みがやっぱり好きだ。
そんな風に思いながら、明日の約束を了承した。
自分から誘うことはないけれど、誘われたら断ることもない。
相変わらず弱い自分だと思う。

「じゃあ、明日ね。詳しくはメールするよ。」

そう言いながら、私の肩に彼は手を置いた。
僅かにかかる重さが心地よくて、
その手を掴んでしまいたい衝動に駆られる。
だけど、それは決してできない。

なぜなら──
彼の左薬指には変わらず、指輪がはめられていたから。

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新しいカテゴリーを作りました。
「恋愛妄想曲」は「真夜中の妄想」の発展形として
普段の妄想を1000文字程度のショートストーリーで掲載するものです。
ぼちぼちとですが、ショートストーリーも書いてみたいと思っていたので
つたない文ではありますが、今後もお付き合いくださいね。

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